【販売機会の損失防止】「FBA納品前受注」機能を徹底解説!
こんにちは!
国内初のAmazon専門コンサルサービスを展開しているアグザルファです!
アグザルファブログではAmazon専門コンサルタントがAmazon出品に役立つ情報をお届けしています。
Amazonの出品者向けサービス「FBA」をご利用の出品者の皆様、
思わぬタイミングで商品が売れてしまい、在庫の消費が通常より早い、次回のFBA納品が受領完了するまでに在庫が持たない、、、という経験はございませんか?
Amazonに限っての話ではありませんが、在庫が切れることで販売機会の損失に繋がります。
また、Amazonにおいては、在庫が復活し再販売された際に以前より検索結果やランキングが下降してしまう可能性もあります。(特に相乗り出品者がいない場合)
このようなことから、在庫の有無は売上に影響してきますので避けたいのは皆様同じ思いですし、気持ちは即納品したいけど物理的に対応が難しいといった現場のご状況もあるでしょう…
そんな在庫切れで悩んでいるAmazon出品者にはぜひチェックして欲しいのが今回の解説記事です。
2021年8月19日より、
「FBA納品前受注」が全出品者に開放されました!!!
そこで今回は、一般開放された「FBA納品前受注」について解説していきます。
目次
FBA納品前受注とは?
FBA納品前受注とは、対象となる商品が在庫切れの場合でも、納品プランを作成済み且つフルフィルメントセンターへの到着日が確定していれば、購入者がその商品を見つけて購入できるようになる機能のことです。
一般開放以前は、Amazonの営業担当がついていないと利用することができない機能でしたが、2021年8月19日より一般開放されたため、FBAを利用している出品者であれば、大口出品・小口出品どちらであっても利用できるようになりました。
FBA納品前受注を利用することで、購入者にとっては商品の選択肢が広がる、出品者にとっては売り上げの増加や安定が見込める、というメリットがあります。
FBA納品前受注の仕組み
続いてFBA納品前受注の仕組みについて解説いたします。
在庫切れのFBA商品が納品前受注の対象
在庫切れの商品(Amazonから出荷にしている商品)は、納品プランの”作成後”に”FBA納品前受注の対象”となります。
Amazonのシステムにて、フルフィルメントセンターの納品情報から商品の入荷日を割り出し、自動的に商品ページ上へ「商品の入荷日」が表示されるようになっています。
ただし、FBA納品前受注を利用する場合、完全にシステム化されているため、商品ページ上にに表示される「商品の入荷日」は出品者側やテクニカルサポートで操作ができません。
アカウントごとに設定可能
FBA納品前受注は商品単位の設定ではなく、アカウント単位での設定となります。
アカウント単位の設定とはいえ、もちろん出品者出荷の商品は対象外です。
また、FBA納品前受注の設定が「有効」になっていれば、納品プラン作成の度に適用されますので、「有効」にしておきことで発生するデメリットは今のところないと考えられます。
ご自身のアカウントでFBA納品前受注が有効になっているかの確認は下記URLにアクセスしてみてください⬇︎
https://sellercentral.amazon.co.jp/gc/fulfillment-by-amazon/instock-head-start
このページでは、納品前受注が有効かどうかの確認、FBA納品前受注の一時停止/有効化の設定が可能です。
FBA納品前受注対象商品の商品ページについて
それでは実際にFBA納品前受注が対象になっている商品の商品ページを見てみましょう。
一見在庫がある際の商品ページと同様の表示に見えますが、赤枠部分に注目!
「2021年10月10日に入荷予定です。」といった表示が出ております。
通常であれば赤枠部分には「在庫あり」と表示がされますが、FBA納品前受注が対象の商品の場合、FBA倉庫に納品される入荷予定日が表示されます。
FBA納品前受注のメリット
メリット①:購入者が商品を見つけやすくなる
FBA納品前受注を有効にしておくことで、納品プランが作成された時点で購入者が購入できるようになるため、商品が検索結果に表示されます。
これにより購入者の選択肢が広がり、セッション数増加の効果が期待できます。
メリット②:売り上げ維持・向上につながる
在庫切れになると、検索結果に表示されなくなり(在庫を持つ相乗り出品者がいない場合)、ランキングの落ち込みや売上の低下に繋がります。
しかし、FBA納品前受注を「有効」にすることで、検索結果の表示を維持でき、購入者は商品を購入できるためランキングの大幅な低下も防ぐことができるでしょう。
それにより、販売機会の損失を最小限に防ぎ、売り上げの維持・向上に繋がる対策になります。
メリット③:在庫の効率化
FBA納品前受注を利用することで、商品をフルフィルメントセンターに配送している間に購入者からの注文を受けることができます。
そうすることで、納品されてからすぐに販売が可能となります。
納品から販売までの時間を短縮できることにより、在庫の効率化が図れ、販売機会の損失を防ぐことができます。
Q&A
FBA納品前受注について、出品者の皆様が疑問に思うであろうことを簡単にQ&Aとしてまとめてみました。
ご参考ください!
Q1.FBA納品前受注を有効にしている場合、納品途中の商品を購入者が買ったとすると、注文から発送までに日数はどうなる?
FBA納品前受注では、購入者が在庫切れ商品を注文した場合、お届け日は入荷予定日に基づいてAmazonのシステムで自動計算されます。
そのため、在庫がないのにすぐに発送しなければならない事態は防げますので、ご安心ください。
納品が遅れる場合は、Amazonが入荷予定日を調整してくれます。
Q2.FBA納品前受注のために、在庫補充サイクルを変更する必要はある?
FBA納品前受注は、在庫切れになることのある商品を対象としています。
そのため、通常の在庫補充スケジュールに代わるものではありません。
常に在庫ありの状態にしておくことは、顧客満足度と売り上げの向上につながりますので、なるべく在庫が切れないように納品することが前提です。
万が一の時の救済措置、として考えておくのが良いでしょう。
Q3.FBA納品前受注が有効なのに、購入者が対象商品を検索して購入できないのはなぜ?
前提として、FBA納品前受注は、フルフィルメントセンターに在庫の到着日が確定している場合に有効となります。
Amazonによると、Amazon Carrier Central、パートナーキャリアプログラム、またはAmazon Global Logisticsの配送会社に到着予定日を確認してから、購入者が商品を見つけられるようになるまでに最大で48時間かかる場合があるとのことです。
また顧客満足度を確保するため、Amazonでは、一部の在庫切れのASINについて、商品がフルフィルメントセンターに到着する前に購入者が商品を見つけて購入することがないように、利用不可とする場合があるとのことです。
※納品が期日内に到着し、予定数の商品が含まれていると確信できない場合に発生
販売機会損失を防ぐ有効策ではありますが、やはり在庫切れがないように納品していくことが前提での機能のようですね。
万が一在庫切れを起こしてしまい、FBA納品前受注を利用する場合は、在庫切れの期間がかなり短縮されるが、在庫切れの期間がゼロになるわけではない、ということをきちんと理解しておく必要があります。
Q4.FBA納品前受注を一時停止するとどうなる?
プログラムページで「機能の一時停止」をクリックすると、FBA納品前受注を一時的に停止できます。
FBA納品前受注の一時停止をAmazonがEメールで確認してから72時間後に作成された納品については、FBA納品前受注が利用できなくなります。
FBA納品前受注の状況の確認方法は、このブログの「FBA納品前受注の仕組み」にプログラムページへのURLを記載しておりますので、そちらをご確認ください。
Q5.「一時停止機能」または「今すぐ再有効化する」ボタンをクリックしても、確認メールが届かない
Amazonによると、確認メールは48時間以内に送信されるようです。
48時間以上経っても確認メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダーに配信されていないか確認し、それでも届いてない場合は、AmazonからのEメール配信登録を解除してないか、出品用アカウントのEメールアドレスが連絡に使用しているEメールアドレスと異なる可能性がないか、ご確認ください。
すべて確認しても問題なく、でもメールが届かない場合は、Amazonテクニカルサポートへお問い合わせください。
Q6.Amazonが購入者に表示される配送予定日を調整したにもかかわらず、その日付より前に納品がフルフィルメントセンターで受領された場合はどうなる?
Amazonによると、納品の実際の受領日に基づいて、購入者が注文した商品を早く受け取れるようになるようです。
Q7.FBA納品前受注の対象在庫が、有効な出品情報がない状態に。これは在庫パフォーマンス指標のスコアに影響する?
いいえ。
在庫パフォーマンス指標のスコアは、フルフィルメントセンターに到着していない、有効な出品情報がないFBA在庫の影響を受けることはないので、在庫パフォーマンス指標には影響しません。
注意点
FBA納品プランの有効期限は作成日から90日間となります。
FBA納品前受注が有効になっている場合、自動的に日付が表示されてしまうため、商品の納品予定が90日以上先の商品は、納品プランを作成しない方が良いです。
在庫切れ期間をなくし、販売機会損失を減らすのに有効に働く機能ですが、納品プランの有効期限など加味し、対象商品の納品を計画的に行っていく必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Amazonに限りませんが、やはり大事なのは在庫切れを発生させないということです。
在庫切れの期間が生まれないような管理体制や計画的な納品をしていく必要があります。
今回解説したFBA納品前受注は、予測不可能な状況で在庫切れを起こしてしまった場合の救済措置としても有効活用できる対策です。
販売機会の損失を最小限に防ぐ機能ですので、上手に活用して売り上げアップにつなげましょう!
アグザルファブログが皆様の参考になれば幸いです。
今後もAmazon出品者の皆さまをはじめ、有益な情報を発信して参ります!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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